2006年 07月 03日
バイブレーショナル・メディスン いのちを癒す (エネルギー医学) の全体像 著者:リチャード・ガーバー ホメオパシー医学 ―― 生薬医学の革新 P88 P91~ ハーネマンは 「類似の法則」 をもちいて多くの疾患を治療し、みごとな成果をあげた。かれはさらに探求をつづけ、あたらしい事実を発見した。 薬物を希釈して患者に投与するとき、希釈すればするほどその効果が増強することを知って、かれは驚愕した。くりかえし希釈していくと、薬物はいくらでも強力になっていったのである。ハーネマンはこの手法を 「強化法」 (Potentization) とよんだ。かれは内服薬のくすりとして、ひじょうに希釈した薬液で表面をコートした乳糖の錠剤をもちいたが、そのときのホメオパシー薬液はあまりにも希薄でありすぎて、投与された薬液は多くのばあい、もとのくすりの分子を一個も含んでいなかった。ハーネマンの報告書にある、 「濃度が低いほど効果がます」 という観察結果は、一般に受け入れられている薬物動態学の用量依存の原理に反している。 測定可能な生理作用を発現するために必要な分子が含まれていないにもかかわらず、くすりが効果をもつということは一見ありえない現象である。そのため、多くの正統的アロパシー医たちは、日常の診療でくすりの量が不足したため患者の症状がよくならないときに、ホメオパシー医が理論的には無効である超希釈剤しか投与しないことをもじって、皮肉まじりに 「ホメオパシー処方」 とよんで茶化すことがある。一般の医師が無限に希釈されたくすりの効果を信用しないのは、かれらが信頼しきっている従来の薬物治療と薬物動態学の原理に反しているからである ハーネマンの観察結果は、現代医学の基本であるニュートンの作用・反作用の法則に合致しない。薬物動態学的には、測定可能かつ再現可能な生理学的効果をひこおこすためにはあるていどのまとまった量の処方が必要であるとされている。ふつうの医師は、処方薬がからだの細胞膜のレセプターにたいして治療効果をしめすには、適度の血中濃度が必要であると考える習慣が身についているのである。 しかし、測定できないほど低濃度の物質がからだに効果をおよぼしているという可能性も否定はできない。ホメオパシー医は、極微量の物質が人間の細胞系に関連した微細エネルギー系と相互に作用しあっていると信じている。 訳者あとがき 一部抜粋 P632~ 本書の翻訳作業が進行するあいだに、本書のの改訂第2版が出版されていました。初版本と比較してもほとんど差はありませんが、 「アップデート1996」 と題して最近の代替医療の動向を解説する項がひとつ追加されました。そこからおもしろいエピソードをひとつとりあげてみたいと思います。 それは、「無限に近い希釈をうけた抗原溶液が白血球の反応を誘発した」 という報告です。この脱顆粒反応はアレルギーの原因となる現象です。抗原物質が存在すると白血球の一種、好酸球が刺激されて炎症物質の顆粒を血液中に放出します。フランス最大の医学的研究施設INSERMで研究を続けていたペンヴェニステ博士らは、 「無限にちかい希釈をうけた抗原溶液が脱顆粒反応をひきおこした」 と報告し、「希釈のための攪拌により、抗原のもつ分子生物学的な情報の一部が水分子に転写されたのではないか」 と考察しています。この研究は、世界的な科学雑誌 「ネイチャー」 に発表されて論争をまきおこしました。その後、同誌が中心になって視察団を組織したそうですが、そのメンバーには手品師までが含まれていたというから笑える話です。 追実験では、はじめの数回は期待どおりの結果がでたらしいのですが、途中から視察団の主張で会場のセッティングがマジックシ・ショーさながらに変更され、それからは結果がわるくなり、ペンヴェニステ博士に不利な判定が下されたそうでうす。ガーバー氏は 「悪意をもった視察団の感情的エネルギーが実験結果をくるわせた可能性がある」 とコメントしていますが、ことの真相は今のところ迷宮入りです。しかし、ペンヴェニステ氏はめげることなく、水分子記憶の情報をデジタル化してコンピューターに保存する技術を実用化し、会社も設立しました。かれの研究は、何らかの生物学的情報が水分子に記録されることを示唆する点でホメオパシー療法に科学的基礎をあたえる重要な発見かもしれません。周囲の無理解にもめげずに研究ひとすじに生きたたくましい研究者魂は賞賛に値すると感じました。 ホメオパシー医学 vol1 へ Copyright(c)1988 by Rcchard Gerber バイブレーショナル・メディスン <目次>
by sadomago
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| ホログラム、波動医学
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