2006年 03月 06日
植物は気づいている バクスター師の不思議な実験 初版発行 平成17年7月20日 著者 クリーブ・バクスター 訳者 穂積由利子 発行 株式会社日本教文社 P3~ はじめに 忘れもしない1966年2月2日、それはわたしが始めて、細胞どうしが意志を伝達しあっている「バイオコミュニケーション」の世界、 「意識研究」 の分野でも最先端と言われる世界に足を踏み入れた日だった。 ≪ 中略 ≫ ところで、わたしが意識研究という意味で最初に興味を持った分野は、じつは植物ではなかった。10代のある日、わたしは催眠術に魂を奪われてしまったのだ。そのとき、わたしはニュージャージー州ニューブランズウィックにあるラトガーズ大学付属の全寮制高校の生徒だった。 ≪ 中略 ≫ テキサス農工大学では、前より大勢の人を対象に催眠を再開した。校内ではしばしば実演を行ったため参加者は手順になれてしまい、 「わたしが手を動かすだびにあなたは深い眠りに入っていきます」 などという事前の説明は必要なくなるほどだった。参加者の3分の1はなんらかの催眠状態に入り、なかにはかなり深く入った人もいた。そして深い催眠状態に入った人たちはには、そのまま、次に続く実演にも協力してもらった。こうした活動に対しては周りの誰からも反対されることはなく、むしろ、興味を持ってくれる人のほうが多かった。わたしが受講していた心理学の教授などは、変性意識状態に関する授業の一環として、彼の心理学講座で実演する機会さえ与えてくれたほどだ。 催眠の実演の中には、後催眠暗示を与えることも含まれていた。あるとき、わたしは深い催眠状態に入った被験者に、目が覚めた後、わたしの姿が見えなくなるという暗示をあたえた。実際にわたしは教室にいたのだが、 「あなたにはわたしの姿が見えなくなります、わたしはこれから30分間教室をはなれますから」 と言ったのだ。目が覚めた被験者は、私がどこにいるのかと回りにたずねた。そこで、わたしは普段はタバコは吸わないのだが、タバコに火をつけ煙をくゆらせてみた。彼が見たものは・・・・空中を浮遊するタバコと、わたしがはく煙だけ。この光景を見にした彼は驚愕して、教室から逃げ出そうとした。こうして30分が経過すると、わたしの姿が彼の目の前にふたたび現れた。もちろんわたしは一度も教室を離れたりはしていない。人間の意識を変えることができるということ、つまり後催眠によってその人に幻覚――それが良いものにしろ悪いものにしろ――を体験させることができるという事実にわたしは深い感銘を受けた。 前半の学期が終わると、わたしは夏休みを取り、テキサスのカレッジ・ステーションからカリフォルニアまで5日間のバイク旅行に出かけることにした。1942年の9月のことだ。カリフォルニアではロングビーチ、ハンティントン・ビーチ、ロサンジェルス、ハリウッドを見て回った。ドン・ジョリスンと出会ったのはこの旅でのことだった。彼は海軍に所属しており、当時はカリフォルニアに駐屯していた。神智学に傾倒している家庭の出身で、わたしは彼によって、東洋哲学にはじめて触れることになった。神智学協会は古今東西のあらゆる宗教や神秘的伝統について、研究、調査、出版している団体である。 ドンはわたしより2,3歳年上で、海外へ出発する日が目前に迫っていた。われわれは、意識の変性状態やスピリチュアルな概念について2日間、深夜まで話し合った。こうしてわたしは催眠の体験を彼に伝え、彼からは神智学の教えを学んだのだ。 彼と話し合ってみて、わたしは、さまざまな宗教の信仰には、単なる暗示ではないもっと深遠な何かがある可能性に気がついた。ドン・ジョリスンは、肉体の死を超えた生や輪廻という東洋的な思想にわたしの目を開かせてくれた。しかし本当にわたしが、科学的に証明できる世界を超えたことが現実に起きているのだと納得したのは、ずっとのちのことで、1966年2月2日、植物をポリグラフ (嘘発見器) に繋いだときのことである。そのとき、わたしの脳裏にはドンと交したさまざまな話が蘇ってきた。かれがあれから戦争を生き延びたかどうかは定かではないが、わたしを深遠なる哲学の世界に案内してくれたことに心から感謝している。 ≪ 中略 ≫ 1966年2月、ある出来事が起こり、わたし自身の意識に一種の 「パラダイム・シフト」 をもたらした。そのためにわたしの研究――18年間にわたる人間を対象としたポリグラフの操作――はまったく異なる種類のものへ移行することになった。ここに自伝的な形で履歴を紹介してきたのは、わたしを変えてしまったこの出来事に対する、わたしの最初の反応、そしてそれに続いた反応を、読者の方々によく理解していただきたいと思ったからだ。というのも、その時のわたしの反応は、それまでの経験から強い影響を受けていたように思われるからだ。その後、ポリグラフや他の機器をどのように用いて、そのときの出来事がもたらした洞察を追求していったかについては、次章から詳しく述べていきたい。 クリーヴ・バクスター カリフォルニア州サンディエゴにて
by sadomago
| 2006-03-06 08:00
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