2005年 12月 18日
フラワー・オブ・ライフ 古代神聖幾何学の秘密 第2巻 2005年8月26日 初版発行 著者:ドランヴァロ・メルキゼデク 訳者:脇坂りん 発行:株式会社ナチュラルスピリット P243~ ヒーリングを妨げるものの存在 さて、ここでちょっと別の問題を取り上げたいと思います。ヒーラーが何を試みても癒しが起こらない場合、ほとんどは癒される側に何かしらヒーリングを妨げるものが存在しています。以下にお話しするのは、信念パターン以外のものです。多くのヒーラーが敬遠したがることですが、もしヒーリングを受ける人にそうした問題があれば、対処しないわけにはいきません。 つまり、「好ましくない霊的存在」や「無秩序な想念型」という問題です。その人の一部ではないものが、内部で生き続けているのです。そうしたものたちは寄生虫のような振る舞いをします。それらは、その人自身ではありませんが、しかし本人の思考や感情・感覚や行為などによって惹きつけられたものです。こういう存在は大きな病気の原因となるだけでなく、癒しを妨害し続けるのです。 好ましくない霊的存在とは何でしょう。それは他の次元に属しているのに、どういうわけかこの世界に入り込んだ生きものです。それらも、もといた世界では宇宙の完全性に貢献しており、不可欠な存在であることに変わりはないのですが、この世界では問題になります。 また、別の種類の霊もいます。それは恐れから3次元を去ることができず、他者の体の中に潜むことを選んだ人の亡霊です。さらにこの次元であれ異次元であれ、存在すべき時間や空間を取り違えているETの霊という可能性もあります。 わかりやすいように言うと、私たちの体の細胞とよく似ています。体にある細胞はそれぞれが固有のもので、特定の部位に生きており、体全体がうまく機能するようにみな独自の役割をになっています。外見にしても、脳細胞は心臓細胞とも肝細胞とも異なるし、ほかもみんなそうです。各細胞がふさわしい場所にあるかぎり、何の問題もありません。ところが、たとえば胃を切り開いて、血液細胞が胃の中にながれこんでしまったとします。そこは本来、血液細胞が存在するべきところではありませんから、異質な細胞を除去して流入を食い止めなければなりません。 では、無秩序な想念型とは何でしょうか。それは人間や人間以外の想念がある人の内部に付着したもので、たいていは意図的に送り込まれています。呪文や呪詛、憎しみや恨みなどの類はみな、それを向けられた人の中で生命を持ち始める可能性があります。いったんそうなると、たいていそれは形をとります。あらゆる形をとり得ますが、みな生命力エネルギーを持っています。生きものとして現れるのです。それを取り除くには、亡霊に対するのと同じ方法を使います。 このような可能性は、「好ましい霊的存在」の場合を除いて、すべて人の健康に悪影響をもたらします。なかには、まれに高次に進化した性質を持ち、その人にとって好ましい霊も存在しています。私は普通そうした霊は、見つけても排除しません。時が来ればそれ自身で立ち去るものだからです。 催眠療法士は、つねづねこうした問題に対処しています。普通はまず最初にそれを疑いますし、わたしもそうです。クライアントのハイアーセルフにヒーリングの許可を得たら、そうした好ましくない霊的存在や無秩序な想念型がいないかどうかを調べます。私の経験では、過去に見た人の約半分がそれらを宿していました。1万3000年ほど前、アトランティスでマカバが誤用され、次元の裂け目がいくつも出来てしまった時代があり、それらの霊はたいていその時代から来ています。そして多くの場合、それ以来ずっと同じ魂に取り憑いているのです。 あなたがヒーリングのこの分野に関わってようかどうかは、あなたのハイアーセルフに訊いてください。もし許可が出なければ、これに関してはもう考えないことです。ただし、そういう霊が体内に居座っているうちは、あなたには手の施しようがないという場合がありますから、それは知っておいたほうがいいでしょう。 さてこれから、好ましくない霊的存在や、無秩序な想念型を私がどうやって取り除いているかをお話しますが、重要なのはやり方ではなく愛だということを、忘れないようにしてください。私のやり方が唯一のヒーリング法や手段ではありません。また、初心者に人にはよく意味のわからない部分もあるかもしれませんが、できるだけ噛み砕いて説明しましょう。 過去においてはカトリック教会などが、人の体から悪霊を追い出すのに悪魔払いの儀式を行いました。そうした儀式はたいていスピリチュアルなレベルでの理解がほとんどないまま、盲目的なサイキック力によってなされていたのです。神父はただ悪霊を追い出すだけで、それがどうなるかには無関心でした。追い出された霊は即座に別の人の体に乗り移るだけだということは知るよしもなかったでしょう。そういうとき、たいていは体を追い出されて最初に見た人に乗り移るのです。霊は誰かしらの体内でなければ生きられません。何であれ、形あるものの外に長く生きていることはできないのです。 だとすると、こうした悪魔払いとは賢明なやり方でしょうか。病魔や悪霊は相変わらず誰かの体内で生き続けるのです。それらは本来の居場所ではない世界で生きていますから、びくびくして多分に不幸せです。小さい子どものようなものですが、この異質な世界で自分を守るため、人間が寄り付かないような恐ろしい容貌や音声を身に付けています。愛と統合性と誠実さをもってそれらに近づき、故郷に送り返してあげることを納得させられたら、むしろ抵抗せずに協力的にさえなります。ですから私のお薦めは、そうした霊がどう振る舞おうと、子どもにたいするように接するということです。 では、そうした霊たちはどんな行動に出る可能性があるのでしょうか。「現実:リアリティ」とはただ光であり、あなたの意図に従うものであることさえわかっていれば、すべてを癒すという意図を思い出し、創造すればいいのです。好ましくない霊的存在や、無秩序な想念型を恐れないでください。あなたが愛のみを通じて関与すれば、一切あなたに手出しは出来ません。愛という特別な意識状態では、どんな害も受けないのです。しかし、もしそれらをあなたの内側に連れ込む可能性があるもの ―たとえば恐れ、性エネルギー、薬物体験など― を通じて関われば、たぶんあなたは憑依されるでしょう。 私は最初に、クライアントに体内に望ましくない霊的な存在や無秩序な想念型がいるかどうか、愛をもってその人のハイアー・セルフにたずねることにしています。いるという返事なら、即座にその人とたいていは私も含めて、そのまわりをぐるりと囲むように正八面体(2つのピラミッドを背中合わせにして)の思考フィールドを作り上げます。それと、正八面体の頂点には次元の窓ができるので、霊がそこを通って本来の故郷へ戻れるようにするのです。 それから、私のやり方では、大天使ミカエルを呼び出して援助してもらいます。大天使ミカエルは、どんなにわずかでも宇宙を秩序に向かわせるこの種の仕事には、とても喜んで手を貸してくれるのです。彼は私の背後に立ち、肩越しに見守っていてくれます。私たちはユニットとして事にあたります。あなたも大天使ミカエルに依頼すれば、きっと力になってもらえるでしょう。 次に私はクライアントのおへそに手をあてて、中にいる霊を呼び出します。そしてその霊 (たち) と、テレパシーで交信を試みるのです。これまで経験では、それらの存在がクライアントの口を通じて話す必要はありません (それをすると複雑になり、クライアントに恐怖を喚起してしまう可能性もあります)。 いったん霊とテレパシー交信に入ったら、愛を送って、私がその霊を「捕まえる」ためでなく、よりよい状態になるのを手伝うてめにここにいることをわかってもらうようにします。 存在している霊はみな神が理由があって創造したもので、生命全体の計画においては神聖な目的があります。いまだかつて意味もなくなされたことなど何一つありません。私は霊たちに対し、自分の目的はあなたを元の世界に帰してあげることだと告げます。本当にそれを意図しているのです。彼ら自身さえ納得すれば容易なことですから、実際その通りにしてあげます。 私は霊の存在を感じ、内なる眼で見ます。それらはさまざまな姿かたちをしているので、なれないと非常に奇怪に見えます。よく蛇や昆虫のような形をしていますが、どんな姿もとり得ます。私はころあいを見計らって、霊をその体から引き出し始めます。そして体から1mほど離れたとこれで、大天使ミカエルの手に委ねます。すると彼は霊を正八面体の頂点まで連れてゆき、次元を超えて故郷まで帰してやるのです。ミカエルはどうすべきか、すべて心得ています。 ヒーリングを妨げるものの存在 Vol2 に続く
by sadomago
| 2005-12-18 17:14
| スピリチュアル・ヒーリング
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