人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2005年 12月 15日
イッカクの牙は大型センサー
ニュース トップ > 世界びっくりニュース > 記事

イッカクの牙は大型センサー
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081134552301.html

[ 2005年12月14日 18時24分 ]
[ワシントン 13日 ロイター] イッカクの謎のらせん状の牙は、水質を調べたり、他のイッカクと接触したりするのを手助けする大型センサーであることがわかった。米国の研究グループが13日、明らかにした。

ハーバード大学歯科学部のマーティン・ヌウェーイア博士によると、このクジラの約2.4メートルの牙は、これまで動物学者やハンターたちにとって謎だった。そしてその存在理由に関する説明も同じように興味深いものかもしれないという。

同博士は、サンディエゴで開催される海洋哺乳類生物学学会におけるプレゼンの前に発表した声明で、牙には流体力学的センサー能力があるものと思われる、とコメント。

イッカクは極めて稀なクジラの一種で、体長は4~4.5メートルで、カナダの北極海で最も頻繁に観察されるが、ロシア東部にも生息している。

研究チームは、イッカクの牙は極めて敏感な表面を持つ膜のようなものであることを突き止めた。牙には表面と繋がっている1000万もの神経があり、それで水温、水圧、水質の変化を感知できる。

ハーバード大が声明で「自然界で比較するものがない唯一無二の歯の形態、形状、機能です」とコメント。

知覚過敏の歯の人がアイスクリームにかぶりつくとたじろいでしまうだろう。

同博士は「極寒の北極という環境で、神経システムを接続する数百万の感覚系伝導路を表面に晒すということは、通常の進化の規則から外れていますが、なぜなのでしょう?」と疑問を投げかけた。「こうした発見は、発見したわれわれ全員を仰天させました」

同研究チームはまた、イッカクのオスが牙をこすりつけることを挙げ、そのことで「奇妙な興奮」を得ているのだろうと語った。

同博士は「牙のセンサー能力が明らかになったので、この独特でユニークなクジラの説明できない行動を説明するための新たな実験を考案することができます」と語った。

[日本語訳:ラプター]

by sadomago | 2005-12-15 00:05 | とりあえずノンジャンル


<< 呪詛を受けたことにより生じる諸...      『何かもっとあるのではないか』... >>