2005年 12月 08日
インディゴチルドレン―新しい子どもたちの登場 2001年8月8日初版発行 著者:ジャン・トーバー/リー・キャロル 訳者:愛知ソニア 発行:株式会社ナチュラルスピリット http://www.naturalspirit.co.jp/ 第1章 インディゴの子どもとは? P59~ インディゴは生まれながらにヒーリング能力を備えており、すでにそれを発揮している場合がほとんどです。もっとも、自分がそれをつかっていることには気づいていないかもしれませんが! わたしが観察したなかでもっとも劇的だったのは、インディゴたちが互いに調整しあい、距離をおきながらも集まって、特に病気の、あるいは苛立っている子供を囲んで座り、エネルギーフィールドを交えたことです。多くの場合は2人1組で ―ときにはグループで― 三角形、またはダイヤモンドの形を作って座ります。はためにも明らかなやり方でそうするのではなく、しごくさりげなく行うのです。終わると、彼らはまた別のことをするために、散り散りになりました。 本当に驚くべきことでした。子どもたちはただそうしただけではありません。事前に話しあうことはしなかったのです。場合によっては、自分たちが何を、どんな理由があってしているとかいうことすら気づいていないのです! それはとても自然なことなので、インディゴに癒されたい子どもは、ただ彼らの隣にすわり、しばらくしてから離れていきます。必ずしも言葉を交わす必要はないのです。 もうひとつ興味深いのは、インディゴは1年のうちに、互いにくっついたり、離れたりする時期があることです。わたしにもはっきりとはわかりませんが、それは個々の成長の時期と関係しているようです。互いに対する親近感といたわりの気持ちは、離れている間も失われることはないのです。状況がすべて整うまでは一緒にいることはありません。 ここで、インディゴであるわたしの息子について、短い話をしたいと思います。まず、わたしたち家族の背景についてお話しましょう。わたしの夫とその一族は中国系アメリカ人であり、わたしはドイツ=フィンランド系です。夫の実家は教育熱心で、夫たち兄弟は成功を強く期待されながら育ちました。おかげで彼らはいまになっても、自分たちの子どものなかで誰がいい子で、誰が賢くて、誰が足が速いのか、比較しあっています。私たち夫婦はこのような比べっこには全くかんよしないということで意見が一致しましたが、それで競争が止むわけではありません。・・・・・・ ・・・・・・・私たち一家は、夫の実家でクリスマスを過ごしていました。当時息子は4歳目前で、わたしたちからプレゼントされたばかりのミレニアム・ファルコン (スターウォーズのおもちゃ。6歳向け) を皆にみせびらかしていました。・・・・・・・・・・・叔父はバラバラになったものを手のひらに積み重ねると、息子に渡し、「これを元通りに戻せるかい?」とたずねました。 つまり、息子を試そうとしたのです! ・・・・・・・・ ・・・・・・・わたしはふたりの間に入ろうとしました。すると息子が振り向き、まっすぐにこちらを見つめました。わたしは決してその表情を忘れることはないでしょう。彼はどうするつもりなのかを探るようにわたしをみて、瞬間的にこちらの意図を読みとりました。わたしは子どもを守る母ライオンさながらに、「息子をこんな目にあわせてはならない」と思っていたのです。息子はすばやくそれに応え、「ママ、ここは黙っていて。自分でやるから」と視線で訴えました。息子が主導権を握ったのと同時に、部屋全体のエネルギーが変わりました。皆がおしゃべりをやめて、彼に注目したのです。息子は静かな声で、叔父さんにこう答えました。「わかんない。やったことがないんだもん。どれどれ・・・」そして、そのおもちゃをあっという間に元通りにしたのです。 息子の作業が終わると、再び部屋全体のエネルギーが変化しました。彼は「これでいい?」とたずねるようにわたしを見ました。わたしはただ微笑んで、「よくやったね!( Good jop! )」 と言いました。叔父を含めて、皆がこの言葉の二重の意味 (いい仕事につくことにこだわる親戚への皮肉がこもっている) を理解しました。それ以来叔父は、わたしたちの前では息子にも、誰の子どもに対しても、そんなまねをしなくなりました。 夜になりましたが、その日の出来事が話題に登ることはありませんでした。皆が個人的にその出来事を消化し、教訓を得ていました ―すべては幼い子どもが自分自身のためにおもちゃを直してみようと決断したことからきていたのです。 インディゴは生まれながらにして人生の精通者です。 ―ひとりひとりがそうなのです。これはわたしたちが理解しておくべきことですが、彼らは自分たちが容易にできることは他人にも出来るはずだと思い込んでおり、わたしたちがうまくできないときは、できるまで ―自分の人生の精通者となるまで ―こちらの弱点を突いてくるのです。ですから、わたしの息子がおもちゃを元通りにしたときにも、息子を含めた皆が沈黙のうちに教訓をえたのです。 わたしが得た教訓とは、 “ひとりでやらせてみよう。たとえ幼くても、この子ならやれる。このことを心に留めて、じっと成り行きを見守ろう” ということです。 今回にケースも、とても興味深い経過をたどりました。息子は素早く、しかも正確に状況を判断し、 “経験したい” という気持ちに基づいて答えを決めたのです。彼は応援が得られることを確かめるや、相手との直接対決を選び、即座に全エネルギーを集中して作業を成し遂げました。それが終わると、彼はさっさとエネルギーを解き放ち、ふたたび遊び始めました。 わたしは息子やほかのインディゴたちが、似たような状況を切り抜ける場面を何度も目撃してきました。彼らは状況判断を行ったあと、自分たちがそのときに何を経験したいかということを基準にして、取るべき行動を選択します。わたしが見た限り、このパターンが変わるのは、周囲のバックアップの仕方に応じたときのみです。味方がいる状況では、彼らはつねにこのやり方を選ぶのです。 安心できるということは、インディゴたちにとって非常に大切です。子どもが自分の宇宙を存分に探検するためには、安全だと感じる必要があるからです。インディゴにとって、安全だと言う事は、物事のやり方を変えても大丈夫だという意味なのです。子どもたちにとっても、わたしたち自身にとっても、このような余裕を与えることが一番いいのです。
by sadomago
| 2005-12-08 17:15
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