2005年 08月 13日
x51.org http://x51.org/x/05/08/1227.php 【canada.com】コンピューターを使っていて起こる突然のエラー、ハードディスクデータの消失、電源の不調、ソフトウェアのコンフリクト(衝突)、その他様々な”原因不明” のトラブル。これらはコンピューターを使う人ならば、おそらく誰もが一度は経験したことがあるだろう。しかし世の中には、コンピューターや機械を使うと、何をどうしても、必ず壊してしまう人々がいる。そんな彼らは、そのたびに決まって素人とレッテルを貼られ、彼ら自身の扱い方に非があると注意されるのである。 しかし現在、米プリンストン大学で行われている一連の研究によれば、こうした現象の背後には、確たる原因があることが明らかになりつつあるという。研究によれば、コンピューターを壊してしまう人々、彼らは、コンピューターに悪い波動を送っているというのである。 「コンピューターや複雑な機械を、触れることさえなく壊してしまう人々は確かに存在するんです。」そう語るのはプリンストン大学工学部異常現象研究所(PEAR)のヨーク・ドビンス博士である。博士の研究室ではこれまで26年間に渡り、そうした機械と人間の相互作用研究を行っている。 博士らが行う研究では、例えば、ランダムな数字を生成する単純な装置を用いて実験を行い、人間が側にいて思念を送った場合とそうでない場合の差異を比較し、人間が思念を送った場合には機械に対して大きな影響力が働くことを証明したという。また研究者らはこうした影響は上記のようなシンプルな装置に留まらず、様々な装置の上で現れると話している。 (参考:未来を検知するブラック・ボックス - 時間は逆行するか) これら一連の実験は1979年、それまで米国の宇宙産業でチーフとして働いていた科学者ロバート・ジャーン博士が同大学に赴任し、研究を始めたことに端を発している。当時、ジャーン博士は、宇宙船などに使われる繊細な機器に及ぼす人間の影響を防止する目的でこうした研究を始めたという。そしてその後、様々な実験研究が行われ、確かに人間の思念が機械に対して作用しているという結果が明らかにされたのである。 人と機械の相性 あるコンピューター・エキスパートは、こうした現象は非常に稀ながら、確かに存在すると認めている。「たまにこういう人に当たりますね。とにかく、コンピューターと相性の悪い人です。彼らの操作に問題があるわけではないんです。多分、彼らとコンピューターの間の問題で・・・・。まあとにかくそういう人々にはペンと紙を使うことを勧めるしかありません。」カナダのカムループスでコンピューターのテクニカルエラー修復を専門とするハッカーのライル・メルニチャック氏は語る。 しかしまた他の専門家はこれらの原因が人間の心的要因にあることは考えられない、と指摘している。「人間が機械に対して何らかの影響を働かせてしまうことは十分に起こりえると思いますが、それが"波動(vibes)"のせいだとはとても思えません。こういった原因不明の異常は、しばし環境的要因と関連づけられると思います。例えば、そういったコンピューターと相性の悪い人々が住んでいた家がとても乾燥していたとする。更にその人が長髪だったり、カーペットが毛の長いものだったり、あるいはウールのセーターを好んでいたとします。そうすると強い静電気が発生し、コンピューターの誤動作へと繋がるわけです。」トロント大学コンピューター・サイエンス学部情報技術部長のジョン・ディマクロ博士はそう語っている。 また更にディマクロ氏は、現在では本人が意図しないところで、勝手にソフトがダウンロードされ、それがスパイウェアやウィルスであるという場合も多く、結局は本人の不意の誤操作に原因づけられる可能性も高い、と指摘している。 「人は自分が犯したミスをなかなか認めようとしません。ましてそれが本人さえ気づいていなかったとあれば尚更です。また家庭内のコンピューターであれば、問題は一層複雑です。何故なら家庭ではマルチユーザーで使っている場合が多く、例えば小さな子供が何も知らずにウェブを見ていてそうした問題を引き起こすといった事は大いにあり得るからです。メンテナンスを怠っていた場合も同様です。コンピューターはトースターではありません。上手く動作させるには常にメンテナンスが必要なんです。」 しかしまたドビンス氏や他のPEAR研究者らはこうした懐疑的な声が上がることにはすっかり慣れている。そして今後もそうした批判を尻目に、独自の研究を続けていくという。 「今、我々はこれらの問題に対して実際的に効果を発揮する、ある装置を開発しています。」ドビンス氏は語る。しかしそれが具体的に何であるのか、氏は今回、それ以上のコメントを拒否している。 「この件については、今はまだ沈黙を保っておきたいんです。」 【参考1】機械に作用する帯電人間:スライダー 英国在住のデビー・ウルフはあたかも人間充電器である。彼女は自由自在に電球を飛ばし、CDの音量を上げ下げすることが出来る。「自分の電気を人に与えることも出来ますし、電球を飛ばしたり、音量を操作することもできます。とにかく、電化製品ならば何にでも作用することが出来るんです。」 彼女が作用することが出来るのはそれだけではない。テレビや、例えば同じ部屋にいる他の人々にエネルギーを与えることさえ出来るという。 「それが起こる時は、決まって、何かにイライラしている時ですね。でも何かに頭に来ている時だけでなく、何かを考え込んでいる時にも起こります。他には、まあ言ってみれば性的に興奮しているときや、何かに熱中している時にもそれが起こりますね。でも私自身は全く健康で、普通の人間です。」 電気人間現象研究の第一人者を自負するヒラリー・エヴァンスによれば、彼女のような人々は「Slider(スライダー・注)」と呼ばれ、今日でも決して少なくない人々がそうした能力を持っているという。 注:"Street Lamp Interference Data Exchange"(つまり歩いているだけで通過する側の街灯を次々に消してしまう人々を表す)の頭文字を取ったもの。 「こうした人々から幾つも手紙を頂いていますが、皆共通しているのは健康で、普通の人々だということです。彼らは何らかの能力を持っている。つまり、それはモーツァルトが作曲の才能を持っていたのと同じことです。彼らは、それが望んだものではないとはいえ、とにかく何らかの才能を持っているわけです。それは決して誰か人を傷つけるためのものではありません。むしろ人々を楽しませてくれるものだとさえ言えるんです。何かポジティブな事にさえ利用できるかもしれません。」 しかしまたデビーが持つ能力はおそらく他の電気能力を持つ人々=スライダーのそれと比べずば抜けているようである。現在、彼女はルームメイトでシェフのヘレンと共に暮らしている。しかしヘレンによれば、彼女たちはキッチンに冷蔵庫さえ持っていないという。何故なら冷蔵庫をいくら買い換えようとも、それはことごとく、壊れてしまうからである。ストーブさえ上手く動かないわ、とヘレンは語っている。
by sadomago
| 2005-08-13 22:15
| 機械と人間
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