2005年 08月 04日
凍結した光としての物質、その医学的意味
「バイブレーショナル・メディスン」 リチャード・ガーバー
日本教文社

P67~

素粒子物理学からの知見‐凍結した光としての物質、その医学的意味


錬金術などの秘教には、「下なるものは上なるものの如し」という成句がある。この成句は、「微視的なレベルでみられることは巨視的なレベルでもみられる(反映されている)」という意味に解釈されているが、さらに掘りさげて解釈すると、われわれが自分白身(下)をよりふかく理解すれば、まわりの宇宙(上)もよりふかく理解できるようになるということになる。


電子のような素粒子にみられる「波動と粒子の二重性」はエネルギーと物質の関係を反映しており、これは、二十世紀初期にあらわれ、有名なE=MC2の公式とともによく知られるアルバート・アインシユタインによってあきらかにされた。物質とエネルギーは変換可能である。これは、物質がエネルギーに変換可能であるばかりか、エネルギーもまた物質に変換可能であるということを意味している。

宇宙線、すなわち高エネルギーをもった光子は、重い原子核のちかくを通過するとき、自然に粒子と反粒子のペアにわかれ、フィルム上にその痕跡をとどめる。これは文字どおり、エネルギーが物質に変換している証拠である。その反対に、物質と反物質が衝突すると、膨大なエネルギーを放出しながら消滅していくことがわかっている。
光と物質の相互変換性はじつに奇妙な現象であり、いってみれば、一度リンゴがオレンジに変わり、ふたたびリンゴにもどるようなものである。だが、われわれが目撃しているのはほんとうに、まったく異なるふたつの存在の変換なのであろうか・・・

 ・・・・高エネルギーの光子がふたつの粒子にわかれるという例を、再度吟味してみよう。エネルギーが物質に変換する瞬問、光子(光すなわち電磁エネルギーの量子)は粒子になろうとして減速をはじめる。その過程で、光子はあるていど(たとえば質量のような)固体の性質を獲得するが、まだ波動的な特性ものこしている。その波動的な特性は、たとえば電子顕微鏡のように、電子線が光線としてあつかわれるようなある種の実験以外ではかくれていて顕在化することはない。かんたんにいえば、光の束は、減速して凍りついてしまっているのである。その凍りついた一粒の光子は微小なエネルギーの干渉パターンともみなせるし、極小空間をしめる微視的なエネルギー場であるともいえる。このような素粒子物理学の世界にわけいるとき、われわれは、固体という巨視的な幻影が溶け去っていく姿を目のあたりにする。さらにくわえて、原子はほとんどからっぽの空間からできているという事実を認識しなければならない。なにもないその空間を埋めているのは、まさに凍結した光の束なのである。微小宇宙のレベルでかんがえれば、すべての物質は凍結した光なのである!物質は高度に複雑化し、無限に調和したエネルギー場でできている。そのくみあわせは、物理学が解きあかそうとしてきたさまざまな「自然の法則」によって支配されているーその理論モデルの説明には、的確にも「場のなかの場」ということばがつかわれてきた。そのかんがえかたを生体に応用すれば、物質的身体の細胞質には、「エーテル体」という、構造を決定する生体エネルギー場と相互浸透しあう、複雑な「エネルギー干渉パターン」をみることができよう。

「特殊なエネルギー“場”としての物質」という理解は思想の革命でありヽこの本の中心的テーマであり、以下の議論の土台となっているものである。それはまた、従来のニュートン」医学的アプローチから、物質にかんするより深い理解をもって人間の病気に接する、筆者がよぶところの癒しの「アインシュタイン的」パラダイムヘの転換の出発点でもある。波動医学は、癒しのアインシュタイン的パラダイムにもとづいた体系的なアプローチである、波動医学とは、物質的身体の背後に存在し、その機能的表現に寄与している、根源的な微細エネルギー場に直接はたらきかけようとする試みである。ニュートン・モデル的な薬物動態学的アプローチが、主として酵素やレセプターのような分子の相互作用をあつかうのにたいして、医師はこのあたらしいエネルギー・モデルによって、より根源的で微細なエネルギーレベルの治癒系を認識することができるようになるだろう。


『下なるものは上なるものの如し」-宇宙ホログラム


複雑に統合されたエネルギー場としての物質というテーマにもどろう。物質とはエネルギー干渉パターンの一タイプだとかんがえられる。その立場から、「エーテル体」は物質的身体の生長と発達をみちびくホログラフィックなエネルギーの鋳型であるという仮説を検討してみよう。
エーテル体は多くの人たちによって、いわゆる「エーテル質」でできた身体であるとかんがえられている。そのばあいのエーテル質とは、「より高い周波数をもった物質」のことである。つまり、粒子がひじょうに高い周波数で振動しているので、エーテル質は人間にふつうの物質とは異なって知覚される。おぽえておいていただきたいのだが、かりに物質が光のような特性をもっているとしたら、物質もまた周波数特性をもっているはずである・いわゆる「物質的宇宙」における「物質」とは、ただたんに特定の密度、あるいはより低い周波数をもつものをさしているにすぎないのである。
エーテル質は東洋の秘数的文献では「微細質」といった意味のことばで表現されている。微細質とは物質よりも密度か小さく、周波数が高いものであることを意味する。エーテル体は、いってみればファントム・リーフのように、物質的身体に対応した微細な成分からなる身体である。われわれのエーテル体は、ホログラフィックな性質をもったエネルギー干渉パターンである。そして、どうやらこの物質的な宇宙の背後には、より高い周波数をもった微細な対応物からなる宇宙が存在するらしい。では、もし一個人のエーテル体のエネルギー干渉パターンがひとつのホログラムとしてふるまうとすれば、全宇宙のエネルギー干渉パターンはひとつの巨大な宇宙ホログラムを表現しているのだろうか。もしそうであるならば、あらゆる断片には全体が含まれるというホログラフィーの原理にしたがって、われわれをつつむ一見空虚な空間にはすべての情報が内蔵されているとかんがえることができる。
無限の情報が宇宙の構造のなかに内蔵されているという事実は、デーヴィッド・ボームのようなノーベル賞理論物理学者の興味をひいてやまないものである。ボームはホログラフィックな宇宙のもつ「内蔵秩序」について説得力のある議論を展開している。そのような宇宙では、より高いレベルの秩序と情報が、物質すなわちエネルギーと空間の織りなす織物のなかにホログラフィー的に織りこまれているのであろう。
そうした宇宙ホログラムがほんとうに存在するとすれば、宇宙のどの断片をとっても、そこには宇宙全体の成り立ちについての情報が含まれているはずである。静止したホログラムとはちがって、宇宙ホログラムはマイクロ秒ごとに変化しているダイナミックなシステムである。ホログラフィックなエネルギー干渉パターンのごく小さな断片内で発生したできごとも瞬時に全体の構造に影響をあたえるのだから、ホログラフィックな宇宙のすべての部分どうしは、とてつもなく結合性のつよい関係をもっているということができる。

Copyright(c)1988 by Rcchard Gerber

バイブレーショナル・メディスン <目次>
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by sadomago | 2005-08-04 15:48 | ホログラム、波動医学


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